『直線の死角』*究極の愛って? [本のこと]
第18回横溝正史章受賞作、『直線の死角』を読みました。
山田宗樹の作品を読むのは、
『嫌われ松子の一生』、『黒い春』につづいて3作目。
一日に2件の、しかも両方とも交通事故がらみの依頼をうけた弁護士。
被害者遺族の示談交渉と、加害者の刑事裁判。
そして、有能な新入り事務員の女性。
このふたつの事故と、彼女がどうからむのか、、、、
わりとすぐに先の予測はついたのですが、
一方で予想外の展開もあり、
読み止めることができず、一気に読んでしまいました。
前に読んだ2作もそうだけど、
登場人物に人間味があって、わかりやすいのがいい。
ただ、女性に対しての認識に若干不満を感じましたが、
ん。。。10年近く前の作品なので、時代的に仕方ないかなぁ。。。
本の紹介には、“究極の愛”とあります。
さて、これについても、考えさせれる社会問題が。
今後、ますます好ましくない状況になる予測が、最近発表されたばかりです。
ちゃんとまじめに考えないといけない問題です。
交通事故で、示談だの賠償金額だのというのはよく聞くけれど、
“逸失利益(いっしつりえき)”というのは初めて知りました。
それだけでも、ひとつ勉強した気分。
ドキドキハラハラ、そして感動もありで、
いい1冊でした!
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